残りわずか18機!原発は止められる

チャンプルーズブログ

2011年05月07日 19:45

浜岡原発にストップをかけた菅首相の決断に、喝采を送りたい。
この首相の要請は浜岡だけでなく、
日本中の原発を止める可能性を秘めている。

日本には原発が54機あると言うけど、
実はそのうち32機は震災や故障や定期点検ですでに止まっていて、
現在動いているのは22機だけ。
さらに、今日、敦賀2号機が故障修理で止まるし、
10日には川内(せんだい)1号機も定期点検でとまり
これに管首相の要請を受けた浜岡の2機が止まれば、
残りはわずか18機!!

しかも、すべての原発は13ヶ月ごとに定期点検で止めなくてはならないので
この残った18機も1年以内には自動的にすべて止まる。

この間に止まっている原発の再稼働を許さなければ、
一年後には動いてる原発は一つもなくなる。

原発が一つづつ止まってゆけば、電力会社は”計画停電”など画策して
”電力不足”を必死にアピールするだろう。
しかし、実際は原発以外の発電所をフルに稼働させれば電力は不足しないことがわかっているし、
節電の意識もかなり浸透した。
いつまでも”停電”だの言っていられないだろう。

そうして気がついてみれば、
原発はすべて止まってるのに、
電気はちゃんと間に合ってるということになっているはずだ。
一旦そうなれば、そこから原発を再稼働させることはとても困難だろう。

だから、今から1年間、
定期点検が終わって再稼働しようとする原発を再開させなければいいのだ。
それだけでいい。
それで原発の無い日本に生まれ変わることができる。
動いてる原発を止めるのは大変なことだが、
止まっている原発の再稼働を許さないことなら実現可能性がずっと高い。
一カ所、二カ所と原発が再開を延期すれば、さらにどんどん再開のハードルは高くなってゆくだろう。
最初の一機を稼働させないこと。
そのことがとても大切だ。

次に再稼働しそうな一機に民意を集中させて、
再開を許さないこと、そこに全力を挙げるムーブメントを起こそう!

今回の菅首相の要請は素晴らしかった。
一番危険と言われてる浜岡を止めることの意味はとてつもなく大きいが、
いま点検中の浜岡3号機の運転再開を認めないということの及ぼす影響もまた絶大だ。
運転再開一番乗りを果たしそうだった強行姿勢の中部電力に待ったをかけたからだ。

停止中の原発の中で、
関西電力の福井にある4機は
知事が「国が原発の暫定的な安全基準を示せないなら、運転再開は認められない」と言っている。
九電電力は玄海の2機の再稼働をすでに延期している。知事も簡単には認めないようだ。
図々しくも東電が柏崎刈羽原発3号機を年内に稼働させたいと言ってるが、
福島が収束のメドもたってないのにとヒンシュクを買ってる。
四国電力の伊方原発でも知事が再開に難色を示した。

全国的に、稼働再開に厳しい声が上がる中、
民意を受け入れようともせず、もっとも強硬な姿勢を鮮明にしていたのが中部電力だ。
浜岡3号機の7月からの運転再開をもくろみ、
再開計画を発表、強引な突破もあるのかと危惧された矢先

その出鼻を強烈にくじく様な管首相の発言。
停止中の3号機の運転再開どころか、4,5号機まで運転停止に追い込まれた。

震災後、再稼働した原発は一つもない。
中部電力の強行ぶりでは、浜岡の3号機が、その最初の例になるかもしれなかった。
浜岡の再稼働を強行突破されてたら、全国の原発が後に続いたかもしれないが、
これで、そのハードルはかなり高くなったのではないか。

この流れを大切に、次々に運転再開を食い止めていけば
一年後、動いてる原発のない日本が実現する。

(RF 和)

追記:
その後、敦賀2号機と川内(せんだい)1号機、浜岡の2機は予定通りに止まった。
さらに、美浜原発の3号機も定期点検で止まっている。
これで、現在、稼働中の原発は17機のみとなった。
この後、8月中にはのこり12機に
来年の4月までにはすべてが止まってゼロになる。